moNo’s note

最近読んだ本,観た映画など,気ままにメモします.

へろへろ/鹿子裕文

福岡県にある「宅老所よりあい」関連のドタバタエッセイ. 文章越しに伝わる生命力に圧倒される.

ある意味,苦労は多いけど成功体験,という形式のせいか,ドラマっぽく見えてしまう. また,ロックだの,ケセラセラだの,年代を感じる. これらの要素は,一見,若者としては拒絶反応を感じる.

しかし,不思議なことに,最後まで一気に読まされた. 行動に移して「犠牲者」を増やし続け,コミュニティを形成する. どこか昭和っぽいが,結局そこに解決策があるのかもしれないという考えや,雑草根性的な根気強さに惹かれたのかもしれない.

定年後の世代には,これだけ生命力にあふれる人もいる. これが知れただけでも収穫かもしれない.